管理センターと約90拠点ある各水道施設の間のIoT化を図るため、専用回線ではなくNTT西日本のフレッツ・VPNワイド※を採用してVPN（バーチャルプライベートネットワーク）接続としました。この結果、ランニングコストを専用回線と比べて2/3に抑えることができました。また、通信はトンネリングと暗号化を行っており、セキュリティにつては専用回線以上のレベルを確保できました。

VPNルーター・各ネットワークスイッチなどのネットワーク機器を、アライドテレシスのAMF（Allied Telesis Management Framework）対応機器で構築することにより、複数のネットワーク機器の一括設定や一括アップデート、遠隔地からの管理、設定変更、事前設定不要の機器交換といった運用を可能とするシステムを構築しました。
約90拠点ある各水道施設でノートＰＣを接続することにより、どこでもトレンドや状態がリアルタイムで監視できるようになり、格段に監視能力が上がりました。

水道というインフラの性質上、想定しうる様々な障害が発生した場合にも、管理センターの監視機能が停止することなく稼動し続けることに重点を置いて新システムは設計しています。SCADALINXproにはサーバ2重化機能とPLCとの通信2重化モード※2が用意されていて、PLCの2重化機能と組合せて設備の冗長化を図ることができました。

• ※NTT西日本エリアのフレッツ光ネクストを利用し、複数拠点を接続することが可能なVPSサービス。